競技実施業務
競輪場での競技実施業務
競輪は、公営競技(ギャンブル)であるため、そのレースにはお客様のたくさんのお金が賭けられています。したがって、通常のスポーツよりも公正かつ安全に競技を実施することが求められます。
競輪場で働くJKAの職員は、主催者(競輪施行者=地方自治体)からの委託を受け、お客様に競輪を楽しんで頂くために、審判員や検車員等の専門知識と経験を身に付け、開催現場で日々公正かつ安全に競輪が行われるように努めています。
審判
レースが安全に行われるための走路や各種機材の管理を始めとして、レースの厳正確実な運行や安全確保、違反行為の審査、失格審議等を行い、最終的に着順を判定し、勝者の決定を行います。大きなプレッシャーと限られた時間の中で判断し、決定を下さなければならず、その決定が勝敗のゆくえ、ひいてはお客様の車券(投票券)の結果を左右する非常に重要な業務です。
開催前日
- 各種審判機材の確認(発走機、周回板、打鐘、審判放送機材等)
- 走路の点検
開催当日
- 各種審判機材の確認(発走機、周回板、打鐘、審判放送機材等)
- 走路の点検
- レースの発送、レースの監視、転倒した選手の救護、違反行為の審議、着順判定と勝者の決定、決定放送、審判成績表作成等
選手管理
選手管理では、競輪開催が公正安全に運営されるための様々な業務を行います。参加選手の受付や招集、健康状態の検査や出場資格の確認。選手が最大限のパフォーマンスを発揮できるような環境整備や、不正等を排除するための適切な保護管理、有事の際の選手との連絡調整等、その仕事は多岐に渡ります。
開催前日
- 参加選手の受付、出場資格の確認
- 参加選手の身体検査の立ち合い
- 参加選手の練習管理
- 参加選手に対する開催中における注意事項等の説明
- 通信機器(携帯、スマホ、DS等)の預かり(契約解除まで)
- 出場選手の確定
開催当日
- 選手宿舎での参加選手の管理
- 参加選手の練習の管理
- 出走選手の招集
- 負傷選手への対応等(病院搬送、入院手続き等)
検車
競輪開催に参加する選手の自転車を検査します。選手の自転車に不備や故障の原因があっては、レース中に思わぬ大事故に繋がる危険がありますので入念な検査を行います。
開催前日
参加選手の自転車の検査を行い、翌日以降のレースに備えます。
- 専用機械による自転車の検査
- 自らの手による自転車の検査
- 目視による自転車の検査
開催当日
開催当日もレース前後に自転車の検査や整備を行い、万全を期します。
- 朝の一斉点検
- レース直前の検査
- レース中の事故等により破損した自転車の分解、整備、組立(タイヤの貼り付け作業等)
- 翌日の番組、車番(枠番)決定後の出走選手の自転車の格納
番組編成
競輪開催におけるレースごとの対戦選手の組み合わせ(番組)を決定します。
各選手の能力やお客様の嗜好、レース展開等を日々研究し、興趣溢れる対戦カードを提供することにより、お客様の購買意欲を刺激し、その開催の売上向上にも繋げることができます。
開催前日
- レースごとの対戦選手の組み合わせ(番組)を決定
- 車番(枠番)の決定
- マスコミへの番組発表
開催当日
- 各レース終了後、審判員が決定した着順をもとに、翌日以降の上位レースに勝ち上がる選手、下位レースに出走する選手を確認
- 車番(枠番)の決定
- 同格レースの中での対戦選手の組み合わせ(番組)を決定
- レース中の事故等により、翌日以降のレースを欠場する選手が発生した場合は、代わりの選手を招集
- マスコミへの番組発表